電通グループは10月25日、文化服装学院と共同で、Robloxの公式支援の下、同社が提供する没入型ソーシャルプラットフォーム「Roblox」を活用した「デジタルファッションプログラム」を同月から開講することを発表した。
同プログラムは、急拡大するデジタルファッション市場でのクリエイター育成およびキャリア支援の推進を目的としたもの。今年4月に文化服装学院が新設した「バーチャルファッションプログラム」の後期授業(2024年10月~2025年2月)において、企業によるコラボレーション授業の1つとして電通と、Roblox上でコンテンツを開発・展開するGeekOutの協力の下で提供される。
プロジェクトの概要
今回のプロジェクトは、電通と文化服装学院が共同で、新たなデジタルファッションデザイナーの育成とキャリア機会の支援を目指し、国内初のデジタルファッションプログラムの提供を開始するもの。
これは、2023年にRobloxがパーソンズ美術大学(アメリカ・ニューヨーク)とデジタルファッションプログラムを開始した取り組みの第2弾で、日本で初めてRobloxが公式支援を提供するプログラムとなる。
同プログラムに参加する文化服装学院の学生は、Robloxを活用しながらデジタル上でのファッション制作工程を学び、Robloxにおける販売・流通も手掛ける予定。
また、制作工程や市場における流通・販売に関する授業を通じてビジネス感覚の養成も支援されるほか、Roblox上で制作したデジタルファッションをリアルの作品として制作・再現し、さまざまな企業パートナーなどの協力のもと実際にギャラリー展示する場を設ける予定。こうした取り組みにより、デジタル・リアルの垣根を越えて活躍できるファッションデザイナー人材の育成に寄与することを狙っている。
電通グループは、引き続き顧客企業・パートナー企業との連携を深めながら、デジタルファッション市場や新たなソーシャルメディアとも位置付けられるメタバース・ゲームなどを含む3Dメディア市場の拡大・発展に貢献していきたい考え。