電通で教育のためのAI活用を研究する「AIうえおLab」は10月25日、子どもの言葉の世界を広げることを目的とした「AIえほん」プロジェクトの第1弾として、11月9日までの読書週間の間、期間限定で「おぼえたことばのえほん」のプロトタイプを公開すると発表した。
「おぼえたことばのえほん」の概要
AIえほんは、子どもが覚えた言葉をタブレットやスマートフォン、パソコンで入力するだけで、AIが関連ワードを使用して物語を生成してくれるサービス。覚えた言葉と、その周辺にある言葉のつながりを知ることで、言語習得のきっかけにしてもらうことを目指す。
「おぼえたことばのえほん」は、「ママ」や「パパ」といった言葉を覚え始める1歳以降の子どもへの読み聞かせに最適なサービス。AIがつくる絵本は「〇〇がみているせかい」というタイトルで、子どもが覚えた言葉として「くるま」を入力すると、「くるまがみているせかい」という絵本が生成される。
子どもが覚えた言葉の「よこにあるもの」「うえにあるもの」「したにあるもの」など、関連するものや周辺の言葉を紹介する物語によって、子どもたちは新しい言葉を知り、世界を広げていくことができる。
「AIえほん」では今後、「おぼえたことばのえほん」の商品化を検討するほか、第2弾以降の企画などに際し、AIを使った子ども向けサービスの共同開発パートナーや参画企業を募集するという。