Microsoftは10月22日(現地時間)、Windows 11 バージョン23H2および22H2向けにオプションのプレビュー累積更新プログラム「KB5044380」をリリースした。この更新プログラムでは、Copilotキーに任意のアプリの起動を割り当てられるようになったほか、新しいゲームパッド キーボード レイアウトの追加など、さまざまな新機能が利用可能になっている。

  • 2024 年 10 月 22 日 — KB5044380 (OS ビルド 22621.4391 および 22631.4391) プレビュー - Microsoft サポート

    2024 年 10 月 22 日 — KB5044380 (OS ビルド 22621.4391 および 22631.4391) プレビュー - Microsoft サポート

すぐに利用可能な新機能や修正

KB5044380は、毎月第4週にリリースされるプレビューの累積更新プログラムの10月版。特に問題が発生しなければ、そのまま翌月第2週の月次アップデートに含まれて正式リリースされる。ただし、このプレビュー更新にはセキュリティ関連の修正は含まれない。

リリースノートによると、MicrosoftはKB5044380で新機能を含む合計17件の変更を行っている。それらのうち、すべてのユーザーがすぐに利用できる注目すべき新機能および修正として、次の5つが挙げられている。

  • Copilot キーの割り当てを変更し、任意のアプリを起動できるようになった
  • デバイスがモダン スタンバイ状態のときにバッテリー電力を過剰に消費する問題が修正された
  • Outlook 会議のリマインダーを選択すると、Teams会議に参加できなくなる問題が修正された
  • 製品ライセンスの認証電話番号として、複数のリージョンの新しい電話番号が追加される問題が修正された
  • 多機能プリンター(MFP)の使用時に、USBケーブルを使用して接続すると必要に応じて特定のネットワーク コマンドのテキストが印刷される問題が修正された

Copilot キーはMicrosoftが今年1月にWindows PCのキーボード向けに発表した新しいキーであり、デフォルトではCopilot in Windowsを起動できる(参考記事:Microsoft、Windows PCのキーボードにCopilotキーを搭載へ | TECH+(テックプラス))。KB5044380のアップデートにより、このCopilot キーでCopilot in Windows以外のアプリを起動するように設定可能になる。ただし、セキュリティ上の理由から、ここで割り当てられるのは「MSIX パッケージ化され署名されたアプリ」に限定されている。なお、PCに接続されているキーボードにCopilot キーがない場合は、この設定を行っても何も起こらない。

段階的に利用可能になる新機能や修正

次に挙げる5つの新機能および修正については、準備ができ次第、一部のユーザーから段階的にロールアウトされることになっている。

  • スクリーン キーボード用の新しいゲームパッド キーボード レイアウトが追加された
  • 特定のアプリからの通知をオフにできるようになった
  • スタートメニューの「すべてのアプリ」セクションが「すべて」という名前に変更された
  • ナレーターで、最後に読み上げた内容をクリップボードにコピーするキーボードショートカット「ナレーター キー + [Ctrl] + [X]」が追加された
  • 新しい Outlook で、ナレーターを使ってメールの内容が自動的に読み上げられるようになった

これらの変更は、準備できた段階で一部のユーザーから順次利用可能になるとのこと。したがって、更新プログラムをインストールしてもすぐに利用できるようになるわけではない。

上記以外の変更点はリリースノートに詳しくまとめられている。なお、KB5044380はオプションの更新プログラムなので、利用したい場合はWindows Updateから手動でインストールを実行する必要がある。