ニコンは10月22日、同社初の半導体後工程向け露光装置として、先端パッケージングの生産に対応可能な解像度1.0μm(L/S)のデジタル露光装置の開発を進めていることを明らかにした。

  • ニコンが開発を進めているデジタル露光装置のイメージ

    ニコンが開発を進めているデジタル露光装置のイメージ (出所:ニコン)

チップレットをはじめとする先端パッケージング分野は、配線パターンの微細化とともにパッケージの大型化が進んでおり、より大型化に適したガラスなどを用いたパッケージ(Panel Level Package)の需要拡大が見込まることから、高い解像度と大きな露光面積を両立させた露光装置が求められるようになっている。

同社では、これまで培ってきた半導体露光装置としての高解像度技術と、FPD露光装置のマルチレンズテクノロジーによる高生産性を融合させることで、こうした業界ニーズへの対応を図る計画。デジタル露光装置は、フォトマスクを使わずに、回路パターンを表示したSLM(空間光変調器)に光源からの光を照射し、投影光学系を用いて基板に転写する手法で、フォトマスクが不要となるため、低コスト化や製品開発・製造期間の短縮を図ることができるようになるという。

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