芙蓉総合リースとeve autonomyは10月23日、自動搬送サービスの共同事業「eve auto Re Fine」の構築を目的とした業務協定を締結したことを発表した。
両者のノウハウを活かし持続可能な共同事業の実現へ
昨今の物流業界では、トラック運転手などの時間外労働時間の上限が制限される「2024年問題」をはじめ、倉庫や工場内の作業に従事する人手の不足が顕在化しており、省人化や効率化に関する対策が急務となっている。
そうした中、ヤマハ発動機とティアフォーの出資による合弁会社として2020年に設立されたeve autonomyは、前者のゴルフカー車両技術および後者が開発を主導するオープンソース自動運転ソフトウェア「Autoware」の技術を組み合わせることで、屋外における安全で効率的な自動搬送サービスを提供し、物流課題の解決に貢献しているという。
また一方の芙蓉総合リースは、業種を問わない広範な顧客基盤および多様なファイナンス機能を活用し、パートナー企業と共同で、荷主や物流事業者に対して物流DXに貢献するソリューションを提供しているとする。
そして今回両社は、eve autonomyが提供する自律走行搬送機に各種周辺サービスをパッケージ化するサブスクリプション型自動搬送サービス「eve auto」に芙蓉総合リースが有するファイナンスサービスとアセットノウハウを組み合わせた共同事業「eve auto Re Fine」の提供を通じて、物流課題を解決し循環型社会へ貢献することを目的に協定を締結した。
両社によると、顧客には従来通りのeve autoのサービスを提供しつつ、ファイナンスやアセット管理の面における芙蓉リースのサービス・ノウハウを注入することで、適切な中古価値の査定や車両の二次利用などを進め、同サービスの導入促進や事業効率化、トータルコスト低減により、持続可能なサービスの提供を目指すとしている。