日本IBMは10月17日、半導体設計を疑似体験で学べるハンズオン教材として、カードゲーム「The Game」を開発したと発表した。
「The Game」の概要
「The Game」は、半導体の用途、要件、予算などの与えられた制約の中で、性能とコストを考慮しながら、半導体回路の構成要素であるIPコアを選択して組み合わせ、実践的に全体回路を設計するゲーム。
「The Game」にはコンポーネントの説明も記載されており、文系・理系問わず、中学生から現場で役立つ半導体設計を学習することが可能。
「The Game」を活用した人材育成
同社は全国に展開するIBM地域DXセンターを中心に、「The Game」を活用した半導体設計人材育成の取り組みを全国で実施する。
その第一弾として、10月26日・27日、北九州市立大学主催、北九州市、北九州産業学術推進機構、日本IBM、日本アイ・ビー・エムデジタルサービス共催で、「The Game」を用いて半導体設計を学べる「システム・オン・チップ(SoC)設計セミナー」を実施する。
同セミナーでは、講義と、カードゲームを使った実習により、短期間で半導体設計に必要な知識を身に着けることを目指す。
IBM九州DXセンターは、北九州市との連携協定に基づき、産学官で人材育成に取り組んでいるという。日本IBMは、世界の半導体市場を切り拓いてきたノウハウと実績をもとに、IBM九州DXセンターを中心に、北九州市から人材育成の取り組みを開始し、日本から世界へ活躍する半導体人材の育成を目指す。