AMDは10月10日(米国時間)、第5世代AMD EPYCプロセッサとなる「AMD EPYC 9005シリーズ(開発コード名:Turin)」を正式発表した。
同製品は、TSMCの4nmプロセスを採用したZen 5ベースの製品群と、TSMCの3nmプロセスを採用したZen 5cベースの製品群が用意されるが、いずれも「SP5ソケット」を採用し、互換性を有している。
最上位版となる192コア搭載の「EPYC 9965」はZen 5cベースで製造され、競合の「Intel Xeon Platinum 8592+」と比べて最大2.7倍の性能を発揮すると同社では説明しているほか、ビデオトランスコーディングなどのビジネスアプリケーションでは最大4倍の高速化、科学やHPCアプリケーションで、複雑な問題の解決に要する時間を最大3.9倍短縮、仮想化インフラストラクチャで、コアあたりのパフォーマンスが最大1.6倍向上するとしている。
また、GPUを活用したAIソリューション向けに特化した設計を採用した「AMD EPYC 9575F」は、Zen 5ベースで64コアを搭載。最大5GHz(ブースト時)で動作することが可能で、1000ノードのAIクラスタで毎秒最大70万トークンの推論処理を実現することができるとしている。