他の人にとっては、そんなこもと知らなかったの?と言われようとも本人にとっては、喉から手が出るほどの機能である場合がある。いつの間にか新機能が次々に実装されている昨今、毎日使っているツールでもあるに関わらず。
筆者は、いくつかのワークエリアで異なるPC環境で業務を行うが、ソースコードの実行を伴うワークエリアではFirefox&Gmailをメインにメールを閲覧している。Firefoxには、アドオン拡張機能としてVimライクな操作でブラウザを制御できる「Tridactyl」を入れているが、「F」を入力すると開いているページのリンクにショートカットキーが即座に割り付けられるので、表示される無数のリンクのショートカットキーを押すだけでリンク先へと移動できる。「:」入力後に表示されるコマンドには、openやtabopenなども備わり、マウスレスにブラウジングできるので重宝している。
しかし、Gmailを含むいくつかのWebページでは機能しない。Web自体にショートカットキーが割り振られているために「Tridactyl」が機能しないのであろう。直観的にマウスで操作するしかない・・・とGmailのショートカットキーをつぶさには見ていなかった。これが誤った判断であった。
Gmailに激しい時には分速、もしくは秒速に近い勢いで大量メールが流れ込む環境では受信トレイで下矢印キーを押して、流れるように表示させて100件表示のメールを確認していくのだが途中で次ページへと移動するには上部にある「>」(次)を押さなければならない。わざわざ正反対の場所にある「>」(次)までマウスを移動させて、クリックしなければならないという手間である。何度も繰り返す所作における"無駄"は、積み重なるとストレスになるものだ。
いくつかの周辺環境を導入した"PC環境の棚卸"を契機に、Gmailの所作を見直したが「?」で表示されるショートカットキー一覧(設定でショートカット機能が有効である必要がある)に「g」+「n」で"次のページに移動"が割り振られていることを知ったので試してみたが、「g」+「p」での"前のページに移動"と合わせて覚えておけば、マウスレスに大量のメール間をほぼ無限に移動できる。たかがショートカットキーと思うことなかれ、人によっては意外に大きな効率化となる。