2023年には約2500万人。今年はそれを上回る勢いで拡大する外国人観光客の訪日だが、観光地や交通機関での混雑ぶりは来年開催の大阪・関西万博を見据えた課題のひとつでもある。NEC(日本電気)はこれらの解決に向けて新たなサービスを開始することを発表した。
11月からインバウンドを対象に関西地区でスタートする「Travel Light」は、ホテルのチェックインとスーツケースなどの大きい荷物のホテルまでの配送を組み合わせるサービスで、ユーザーは空港から手ぶらで観光地を巡れるようになると同時に、交通機関や観光地でのスペースの緩和も期待できるという一石二鳥のサービス。観光庁「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」の採択を受けて同社ほか、共創事業者である丸和運輸や大阪観光局、各観光事業者と協力することで10月10日より、外国人観光客向けに旅行プラットフォームKlookのWebサイト(Klook Travel)で宿泊先の予約と合わせた申し込みを開始している。
同社では、2025年4月から10月に予定されている大阪・関西万博に向けてサービスを首都圏ほかエリアに拡大させ、運送事業者やOTA(Online Travel Agent)など共創事業者も増加する予定。