Microsoftは10月8日(米国時間)、「Locally saved Word files with capitalized file extensions or # in the title may be deleted after save - Microsoft Support」において、Wordを閉じる際にドキュメントファイルが削除される不具合を修正したと発表した。以前に伝えた不具合発生時の情報は「Microsoft Wordにファイルを削除する不具合発生中 | TECH+(テックプラス)」から確認することができる。
ファイルが削除する不具合
ファイルが削除する不具合はすべてのWord環境で発生するわけではなく、特定の条件下でのみ発生する。具体的には、次の条件をすべて満たす場合に発生する。
- ファイルの拡張子が大文字(.DOCX、.RTF)、またはドキュメントのタイトル(ファイル名)に「#」を含む
- ファイル編集後に手動で保存せず、Wordを閉じる際に通知される保存プロンプトから保存する
- Windows版のWordバージョン2409を使用している(参考:「使用している Office のバージョンを確認する方法 - Microsoft サポート」)
なお、この不具合により削除されたファイルはごみ箱に移動する可能性がある。影響を受けた場合は、ごみ箱からの復元を試みることが推奨されている。
不具合の修正
Microsoftはこの不具合について、10月8日(米国時間)に展開したサービス変更により修正したと発表した。開いているすべてのOfficeアプリを閉じて、再度Wordを開くことで変更が反映されるという。
すべてのOfficeアプリを閉じることができない場合は、従来の回避策を使用することができる。具体的にはWordを閉じる前に手動にてファイルを保存することで影響を回避する。しかしながら、この運用は事故のリスクがあるため、できる限り早くすべてのOfficeアプリを閉じることが望まれる。