丸紅、OPE×PARK、国際医療福祉大学、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は10月8日、手術記録システム「OPeDrive」と高セキュリティな通信を実現する「MEC ダイレクト」を活用して、若手医師の手術を熟練医師が遠隔で支援する実証実験に成功したことを発表した。
また、機微情報である手術映像を高セキュリティな「docomo MEC」基盤に蓄積することで、教育コンテンツとして全国どこからでもセキュアにアクセスし活用可能なことも確認できたという。
NTT Comは実証の成果をもとに、若手医師や地方の医師の教育推進および希少疾患の治療技術向上に寄与する医療従事者向け教育プラットフォームの提供を開始する。
実証実験の内容
実証は国際医療福祉大学 成田病院と国際医療福祉大学 三田病院をフィールドとして実施した。まず、成田病院の術中を想定した模擬映像を「OPeDrive」に保存し「MECダイレクト」を経由して三田病院にいる医師へ伝送する。伝送された映像をもとに三田病院からアドバイスを出し、成田病院の執刀医に遅延なく通じているかを評価。手術支援の映像を「docomo MEC」に保存し、教育コンテンツとして三田病院からセキュリティを担保した状態で閲覧可能かについても評価した。
実証の結果、映像伝送の遅延値は500ミリ秒以下と、手術支援および医療教育として活用できることが確認された。また、手術映像を「docomo MEC」基盤上に保存することで、セキュリティを担保した状態で蓄積し、インターネットを介さず全国どこからでもセキュアに閲覧ができることも確認された。