Googleは10月2日(現地時間)、「Gmail inbox is getting updated summary cards and new section」において、Gmailの「サマリーカード」機能の大幅なアップデートをアナウンスした。UIが刷新されて、購入した商品の到着日時やイベントの日程、請求書の内容などがわかりやすく表示されるようになったほか、受信トレイに「Happening soon」(近日開催予定)というセクションが追加された。
情報が整理されて見やすくなったサマリーカード
Gmailのサマリーカードは、メールの内容から重要な情報を要約して上部に表示する機能である。例えば、商品の注文や荷物の配送などに関するメールが届いた場合、その日付や配送日時などの情報を抜き出して表示することで、ユーザーが重要なイベントに迅速に対応できるようにする。
新しくなったサマリーカードは「購入」「イベント」「請求書」「旅行」の4つのカテゴリーに対応し、それぞれに関連するメールが届いた場合に自動的に作成される。「購入」では注文の詳細や配送日時などの情報が、「イベント」ではレストランの予約やコンサートのチケットの日程の情報が表示される。従来のサマリーカードに比べるとUIが大幅に改善されており、日程や店名などが見やすくなった。
注目するべき新機能は、サマリーカードから次のアクションを実施できる点。例えば、「購入」のカードでは荷物の追跡や注文の詳細を確認するボタンが表示されている。また「イベント」のカードでは、カレンダーへの追加や、他の人に招待を送る、道順を検索するといったアクションが可能になっている。
「請求書」カードには、後で支払うようにリマインダーを設定するアクションボタンがある。「旅行」では、オンラインチェックインや予約の管理が実施できる。
新しいサマリーカードではバックエンドの機能も強化されており、関連するすべてのメールから重要な情報を整理してリアルタイムで更新するようになったという。そのため、追加のメールが届いた場合には情報が自動的に更新される。
近日中に発生するイベントが把握しやすくなる
もう一つ注目すべき新機能として挙げられているのが、受信トレイに追加された「Happening soon」セクションだ。このセクションには、近日中に発生するイベントに関するサマリーカードが自動的に振り分けられるという。例えば、購入した商品の配達日が2日後に迫った場合に、「Happening soon」セクションに購入のサマリーカードが表示されるようになる。
新しいサマリーカードは、Android版とiOS版に対して、10月2日よりまずは「購入」カードから展開が開始される。そして、今後数カ月以内に「イベント」「請求書」「旅行」のカードと、「Happening soon」セクションが展開される予定。将来的には、Gmail検索をはじめとするGmail内のより多くの場所にサマリーカードを導入するとGoogleは説明している。