Microsoftは2024年10月1日にWindows 11の最新版となるバージョン24H2をリリースしたが、Intel Smart Sound Technology (SST) オーディオドライバを搭載した一部のPCにおいて、この24H2をインストール後にブルースクリーンエラー(BSOD)が発生しているという。同社は影響を受けるデバイスでの24H2へのアップデートを一時的にブロックした上で、Windows 11サポートページの「既知の問題」セクションを更新してこの問題の詳細と対処法を解説している。
影響を受けるPCではIntel SSTドライバの更新が必要
Intel SSTは、Intel CoreおよびIntel Atomプロセッサを搭載したデバイスにおいて、オーディオ音声、スピーチのインタラクション処理を行う統合オーディオDSPである。このIntel SSTのためのドライバを搭載した一部のPCでは、Windows 11 24H2へのアップデート後にBSODが発生する可能性があるとMicrosoftは報告している。
影響を受けるドライバの名前はー「Intel Smart Sound Technology (Intel SST) Audio Controller」で、デバイスマネージャー上に表示されるファイル名は「IntcAudioBus.sys」となっている。Intel製の第11世代Coreプロセッサを搭載しており、Intel SSTドライバのバージョンが10.29.0.5152または10.30.0.5152の場合のみ、この問題の影響を受けるという。
問題発覚後、Microsoftでは該当するバージョンのIntel SSTドライバーがインストールされたPCで、Windows Updateによる24H2へのアップデートが行えないようにセーフガードを発行した。セーフガード IDは「51876952」となっている。
影響を受けるデバイスで24H2へのアップデートを行うには、先にIntel SSTドライバをバージョン10.30.00.5714以降、または10.29.00.5714以降に更新する必要がある。ほとんどのユーザーは、Windows Update経由でこれらのドライバを更新できるとのこと。互換性のあるバージョンのIntel SSTドライバに更新すれば、最大48時間以内にセーフガードが解除され、Windows 11を24H2にアップデートできるようになる。
なお、Windows 11 24H2にはIntel SSTドライバ以外にもさまざまな問題が報告されている。アップデートを計画しているユーザーは、事前にMicrosoftが提供するサポート情報を確認し、必要に応じて対策を実施することをお勧めしたい。