AIクローン技術でつくり出すパーソナルAIの開発および実用化を行うオルツは10月4日、4万人超のフリーランスネットワークを活用したコンサルティング事業を行うINTLOOPと、AIクローン技術を活用したHR/コンサルティングソリューションの創出を目的に提携したと発表した。
提携の背景
現代のビジネス環境では、高度な専門知識とスキルを有する人材の確保がますます重要になってきているものの、労働市場自体が大きく変化し、優秀な人材も不足しているため、企業は人材確保に膨大なコストと時間を費やしている。
特に、社会全体のデジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中、ITスキルを持つ人材の不足感が高まり続けており、この需要に対応できる新たなソリューションが求められている。
この課題を解決するため、オルツとINTLOOPは、生成AIとAIクローン技術を活用した、次世代のHR/コンサルティングソリューションの開発と提供を目指す。
パートナーシップによる活動内容
パートナーシップによる活動内容は以下の4点。
HR領域における生成AIとデジタルクローンのソリューション創出
組織/人材領域でのリソース活用の最適化や、人材獲得/人材配置の業務最適化を、生成AIとデジタルクローンを活用し、新たなソリューションの創出に取り組む。
デジタルクローン活用でのプロフェッショナル支援ソリューション創出
高度なホワイトカラー業務領域におけるデジタルサービスの提供を強化する。コンサルタントやエンジニアのクローンを生成し、新たなサービスの構築も視野に新事業の創出に取り組む。
生成AI・デジタルクローン需要に応じる人材育成体制強化
生成AIやデジタルクローンのソリューション需要に対応する体制を強化する。
また、INTLOOPが有する4万人超の人材を中心とした高度な専門知識を持つコンサルタントやエンジニアを効率的に確保し、AI需要に応じる強固なリソース基盤の構築と育成を推進する。
ジョイントベンチャー組成を視野に入れた共同事業強化/加速
両社は、新たなジョイントベンチャー(JV)の組成も視野に入れ、HR領域におけるデジタルサービスの提供を強化する。
また、上記のユースケースやサービスに加え、コンサルタントやエンジニアのデジタルクローンを生成した上での新たなサービスの構築も視野に入れ、次世代のソリューション開発と提供体制を構築し、事業創出を加速する方針。
今後の展望
オルツとINTLOOPが積み上げたデータ自体の価値および、データ活用ノウハウは、日本企業や個人が独自価値を発揮するために必須となる資産として捉え、それらをDXやAI技術で活用するためのデータ収集や整理、構造化をしていく。これにより、従業員単位で協働し寄り添うAIクローンを提供しつつ、浸透とユースケース化を進め、クローンの活動の循環と企業のDX・AI化双方を実現するP.A.I.をフル活用したHRサービスを実現することを推進していく。
また、INTLOOPとの戦略的協業により、オルツが持つAIクローン技術とINTLOOPが持つフリーランスネットワークとコンサルタントを中心とする高度人材の知見を融合することでHR領域、プロフェッショナル支援領域でのソリューションの開発とユースケースを創出する。