富士通とSuper Micro Computer(以下、Supermicro)は10月3日、戦略的協業を開始することを発表した。両社は、富士通が開発する高性能かつ省電力性を追求した次世代プロセッサ「FUJITSU-MONAKA」を搭載したAIコンピューティングプラットフォームについて、2027年の提供開始を目指す。また、次世代グリーンデータセンターやHPC向けの水冷ソリューションについても共同開発を行うという。

今回の協業においては、両社が持つ技術とカスタマーベースを持ちよることで、グリーンなAIコンピューティング向けサーバのポートフォリオの開発と提供を目指す。Supermicroのビルディングブロックアプローチによるサーバ設計は、AI、HPC、汎用コンピューティングなどのワークロードに対して、クラウドデータセンター向けからエッジアプリケーション向けまで幅広いサーバを迅速に構築することを可能にする。

またSupermicroのラックレベルのプラグアンドプレイ水冷ソリューションは、テクノロジーによる環境への影響を最小限に抑える技術を搭載。ここに富士通が開発する高性能かつ省電力性を追求したArmベースの汎用プロセッサ「FUJITSU-MONAKA」を組み合わせることで、優れた性能と省電力性を実現するとともに、幅広いソフトウェア互換性により高い信頼性、安全性、使いやすさを併せ持つAIコンピューティングプラットフォームを実現するとのことだ。

今回の協業には今後エフサステクノロジーズが加わる予定。データセンター事業者やエンタープライズ向けに、SupermicroのGPUサーバ製品をベースに導入支援サービスを組み合わせた生成AIソリューションを、エフサステクノロジーズがグローバルに展開する。