日立製作所の子会社で送配電機器を手掛ける日立エナジーは9月25日、北米における変圧器と高電圧開閉装置・遮断器の製造能力の強化に向け、1億5500万ドル(約220億円)投資すると発表した。
変圧器関連の投資では、メキシコ・レイノサの配電用変圧器工場の新設に7000万ドル、米国・サウスボストンの変圧器工場増強に2500万ドルを投じる。
また、米国・マウントプレザントの高電圧開閉装置・遮断器工場にも6000万ドルを投じ、タンク型遮断器やガス絶縁開閉装置、ハイブリッド開閉装置を含む高電圧開閉装置・遮断器の製造規模を倍増させる計画だ。
配電変圧器や高電圧開閉装置、遮断器の製造能力を強化するとともに、新たに約550人の雇用創出につなげる。また同社は、今回の投資のほか、北米だけでなく、欧州、南米、アジアの7カ所以上の変圧器工場で、製造能力強化に向けた投資を行っている。
日立エナジーは2020年にスイス重電大手ABBから買収した送配電網部門が前身。欧米を中心に120カ所以上の生産拠点を持ち、2027年までに60億ドル超を投じる計画だ。