楽天グループ(楽天)は9月25日、1億を超える楽天IDによる統計データ資産を活用し、データに基づいた意思決定を支援する分析プラットフォーム「Rakuten Analytics」を企業向けに提供開始すると発表した。企業の顧客分析の高度化を後押しする。広告配信や自社顧客へのマーケティング施策、商品企画などに活用することができる。

同プラットフォームの基盤となるのは、1億を超える楽天IDによる統計データ資産だ。AIを用いて楽天ユーザーの属性情報(年齢・性別といった人口統計学的データやライフステージ、ライフスタイルなど)を4000以上の属性に分類したデータベース「CustomerDNA」を活用している。

  • 楽天、データに基づいた意思決定を支援する分析プラットフォーム 「Rakuten Analytics」を提供開始

    楽天、データに基づいた意思決定を支援する分析プラットフォーム 「Rakuten Analytics」を提供開始

同データベースでは、属性情報を実際の登録情報や購買行動などの事実に基づくものと、ユーザー行動から推計したものに分類し、その属性情報を基にした多角的なペルソナ情報の提供を可能にするとしている。

楽天は今後、同社のAI「Rakuten AI」と同プラットフォームを連携させ、分析結果の解析を支援するAIアシスタント機能の提供や、マーケティング施策実行を支援する楽天内外のマーケティングツールとのAPI連携機能の実装も予定している。

これらの機能により、顧客獲得のための広告配信や顧客生涯価値(LTV)向上のための顧客関係管理(CRM)施策、商品開発のための追加調査などを支援していく考えだ。