日立製作所傘下で鉄道システム事業を手がける日立レールは9月24日、米NVIDIAの産業用AIを活用した鉄道事業者向けの管理ソリューション群「HMAX(Hyper Mobility Asset Expert:エイチマックス)」の提供を開始すると発表した。
HMAXは、列車、信号、インフラ管理を最適化するための一連のAI強化デジタルソリューションを提供する。AIを活用することで分析の速度、容易さ、深さを向上させ、鉄道事業者はより正確にサービスを予測、最適化、変換できるようになる。導入企業は、オペレーションセンターだけでなく、単一のポータルを通してこれらのサービスに遠隔からアクセスできるようになるとのこと。
また、NVIDIAとの連携により、産業用AIプラットフォーム「NVIDIA IGX」とセンサー処理プラットフォームの「NVIDIA Holoscan」を統合し、大量のデータを列車やインフラ上の「エッジ」でリアルタイムに処理し、必要な情報のみをオペレーションセンターに送信できるようになる。
日立製作所 執行役専務 鉄道ビジネスユニット CEO 兼 日立レール ダイレクターのジュゼッペ・マリノ氏は「鉄道の効率的な運行の実現において、AIは即効性のあるアプリケーションだ。NVIDIAとの連携により、AIの力と日立レールの先進的な技術を組み合わせることで、鉄道事業者のパフォーマンスの向上を支援する」とコメントしている。