Microsoftは9月20日(現地時間)、Windows InsiderプログラムのBetaチャネル向けに「Announcing Windows 11 Insider Preview Build 22635.4225」を公開した。このアップデートによって、Copilot キーをタイプした際のアクションとして、Copilot in Windowsを実行する代わりにユーザーが任意のアプリを起動するように設定できるようになった。
Copilot キーに割り当てるアプリを変更
Copilot キーはMicrosoftが今年1月にWindows PCのキーボード向けに発表した新しいキーで、ワンタッチでCopilot in Windowsを起動できるようにするもの。SurfaceやMicrosoft純正のキーボードに加えて、最近ではサードパーティーのWindows搭載PCでもCopilot キーを持つものが発売されている(参考記事:Microsoft、Windows PCのキーボードにCopilotキーを搭載へ | TECH+(テックプラス))。
Copilotを多用するユーザーにとっては便利だが、単一の目的のために用意されたキーなので、残念ながらCopilotに重点を置いていないユーザーからの評判は良くなかった。Microsoftもその辺りの事情は理解しているようだ。
Build 22635.4225では、このCopilot キーでCopilot in Windows以外のアプリを起動できるようになる。この設定は、[設定] アプリの [個人用設定] > [テキスト入力] の画面で変更できる。ここで任意のアプリを選択しておけば、以後はCopilot キーが押された際にそのアプリが起動するようになる。
ただし、ここで割り当てられるのは「MSIX パッケージ化され署名されたアプリ」に限定されている。Microsoftは、この制限について「ユーザーのセキュリティとプライバシーを保護するため」と説明している。なお、PCに接続されているキーボードにCopilot キーがない場合は、この設定を行っても何も起こらない。
Build 22635.4225のその他の変更点
Build 22635.4225では、Copilot キーの設定の他に、次のような新機能および修正が加えられている。
- ファイル エクスプローラーおよびデスクトップのコンテキスト メニューから、Android デバイスに対して簡単にコンテンツを共有できるようになった
- 絵文字パネルが正しく機能しない問題が修正された
- メモ帳を閉じるときにバグチェックが発生する問題が修正された
- Windows インストーラーでアプリケーションを修復する際に、ユーザーアカウント制御(UAC)が資格情報の入力を求めない問題が修正された
- タスク マネージャーがハイ コントラスト テーマから通常のテーマに切り替えると応答しなくなる問題が修正された
一部の変更は、Windows Updateで「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」の設定をオンにしておくことで段階的に配信される。この設定をオフにしている場合は、リリースの準備が整うまで配信されない機能もある。Build 22635.4225はWindows InsiderプログラムのBetaチャネルに登録しているユーザーが利用できる。