米Salesforceは9月6日(現地時間)、Agentforceで自律的な営業タスクを実行するために学習・設計された独自モデル「xGen-Sales」と、複雑なタスクを処理して実用的なアウトプットを生成するために設計された新しい大規模行動モデル群である「xLAM」を含めた新しいAIモデルを発表した。

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    Salesforce、Agentforceを強化する次世代AIモデルを発表

発表の概要

ファインチューニングが施されたxGen-Salesは、関連する業界のタスクに対して精度を高め、営業タスクを自動化することが可能。これによりAgentforceのSales Agents機能が強化され、自律的なパイプラインの育成や営業担当者のコーチングが、正確かつ迅速に行えるようになるという。

xGen-Salesは次世代の大規模行動モデル(LAM)と呼ばれる言語モデルとなり、従来の大規模言語モデル(LLM)が主にコンテンツ生成に使用されるのに対し、LAMは他システムで機能を実行するための関数呼び出しに特化しており、AIエージェントが自律的にタスクを実行できるように設計されている。

Salesforce AI Researchは、xLAMという新しいLAMファミリーを提供し、低コストで高速かつ高精度なパフォーマンスを実現する。例えば、xLAM-1Bモデルは10億のパラメータで構成されているにもかかわらず、より大規模なモデルを凌駕しているという。xLAM-1Bは非商用のオープンソースモデルだが、SalesforceのAgentforceにはさらに高性能なモデルが使用しているという。

LAMのxLAMスイートの非商用オープンソース版はHugging Faceで利用可能で、コミュニティによるレビューやベンチマークテストを行うことが可能。高度なバージョンはAgentforceに搭載される。また、xGen-Salesはパイロットを完了し、間もなく一般提供を開始予定とのこと。