米デル・テクノロジーズおよびRed Hatは9月4日(現地時間)、AI最適化オペレーティングシステムをベースに構築した基盤モデルプラットフォーム「Red Hat Enterprise Linux AI」(以下、RHEL AI)を「Dell PowerEdge」サーバと統合して提供することを発表した。
これにより、AIモデルや生成AIモデルをシームレスに開発し、テストや展開が可能になるという。また、RHEL AIは「PowerEdge R760xa」サーバの推奨プラットフォームとなる。AIと機械学習の成功戦略の実装と、ITシステムのスケールアップ、ビジネス全般にわたるエンタープライズアプリケーションの強化が図れるとのことだ。
このソリューションは、「RHEL AI on Dell PowerEdge Servers」プラットフォーム上で提供される。両社の取組みは、NVIDIAアクセラレーテッドコンピューティングを含め、RHEL AIによってハードウェアソリューションを継続的にテストおよび検証することで、ユーザーのAI体験を簡素化することを目的とされている。
RHEL AIは、IBM ResearchのオープンソースライセンスのLLMであるGranite、LAB(Large-scale Alignment for chatBots:チャットボットのための大規模アラインメント)メソドロジーに基づくモデルアラインメントツールInstructLab、またInstructLabプロジェクトを通じたモデル開発のためのコミュニティ主導のアプローチを統合して提供する。
今回のソリューションは、ハイブリッドクラウド上の個々のサーバ展開用に最適化した起動可能(ブータブル)なRHELイメージとしてパッケージ化されている。分散クラスタ環境全体でモデルとInstructLabを大規模に実行するために、Red Hatのハイブリッド・クラウドMLOpsプラットフォームであるRed Hat OpenShift AIの一部として含まれている。