累計見積件数は20万件超
2011年3月11日、妻との新婚旅行先のメキシコのホテルでテレビから流れる東日本大震災の惨状を見たときの衝撃は今でも忘れられません。
当社は09年に設立し、翌年に太陽光発電の一括見積サイト「タイナビ」をリリース。太陽光発電の設置を検討したいお客様が自らの住まいの情報を入力すれば、太陽光パネルと蓄電池をセットにした設置工事の見積もりを最大5社から提供してもらえるサービスとなっています。
その後も法人などの産業用向けの「タイナビNEXT」、太陽光発電・風力発電の投資物件売買の「タイナビ発電所」、蓄電池の設置費用を見積もる「タイナビ蓄電池」などの姉妹サイトをリリースしました。これらのエネルギーメディア事業の累計見積件数は20万件を超え、全国の販売施工店とのネットワークも400社を超えるなど業界トップの規模になりました。
当社の強みは太陽光発電に特化している点になります。インターネット上で太陽光発電を導入するための情報を獲得する〝入口〟から、発電所の修繕をサポートする〝運用〟、そして太陽光発電所などの売却を支援する〝出口〟までを一気通貫で対応することができるからです。
また、環境商材を扱う商社事業、自社で開発や中古発電所の買取・仲介を手掛ける電源開発事業も展開しています。
太陽光発電の流通も
会社を創業した頃は、いかに儲けるかという発想を抱いていたのですが、冒頭でお話した東日本大震災を経てガラリと考え方が変わりました。3.11を機にタイナビへの問い合わせが殺到したことを受け、太陽光発電を広めて「再エネ100%」にすることが日本の未来につながり、それを実現することが当社の使命だと思ったのです。
今後は太陽光パネルをはじめとした関連設備のリプレースが増えていきます。一度つくった設備をなくさずに適正な事業者に保有してもらうなど、太陽光発電の流通で橋渡しの役割を担っていきたいと思っています。
大規模集中型電源である原子力・火力発電所と違って、分散型電源の太陽光発電が普及すれば、災害時も電気に困らず、戦争などの有事にも強く、各家庭の電力料金を削減しながら、エネルギーの輸入額も削減することができます。
「再エネ100%」の実現に向けて、グッドフェローズ(戦友)と力を合わせていきたいと思っています。