企業DXが進む中、調達・購買領域は投資金額や開発期間等の課題により先送りされてきたという。PwCコンサルティング合同会社(以下略、PwCコンサルティング)と調達・購買部門向けクラウドサービスを展開するLeaner Technologiesは9月2日、企業の迅速な調達変革(Rapid sourcing transformation)のための協業を発表した。

企業の調達・購買部門での課題解決に向けて協業

PwCコンサルティングでは調達・購買部門でのベテラン社員の退職に対応した効率的なスキル継承"Rapid sourcing transformation"(同社資料)に注力しているが、重要度の高い領域にもかかわらずDXが進まない要因として、オンプレミスなど選択肢が限られていること、検討開始から利用までの時間が長いこと、投資金額が大きくなる、などを挙げる。見積業務と購買業務をクラウドサービスとして提供するLeaner Technologiesと協業することで、これら調達業務の高度化支援サービスの提供を目指す。

調達・購買部門向けクラウドサービス「リーナー」(公式Webサイト)

Leaner Technologiesは、見積依頼や見積書の授受、仕入先選定などの業務をクラウドで一元管理する「Leaner 見積」、取引先からの購買申請、稟議承認、発注等の購買プロセスから商品選定などを一元管理するクラウド「Leaner 購買」など調達・購買部門向けクラウド"リーナー"を提供しており、協業により調達戦略の立案から業務効率化、ROI評価など企業の調達業務を戦略的業務へとシフトする支援を行う考えだ。調達・購買部門のスキル継承問題を喫緊の課題と捉える両社は、企業におけるスピード感を持った変革を推進する。
  • Rapid sourcing transformationによるスキル継承の実践ステップ(同社資料より)