Microsoftは8月30日(米国時間)、Windows Insiderプログラムのベータチャネル向けに「Windows 11 Insider Preview Build 22635.4145」をリリースした。このビルドでは、スポットライトのUXが改善されたほか、[設定] アプリでマウスの詳細設定が可能になったことなど、機能追加と既知の問題の修正が行われている。
変更点の詳細は、以下にまとめられている。
スポットライトのデザインを刷新
スポットライトは、ランダムでさまざまな壁紙を表示し、その壁紙に関連した情報に簡単にアクセスすることを可能にし、ロック画面にヒントや提案、メッセージなどの情報を表示する機能。壁紙を「スポットライト」に設定した場合、デスクトップの右上にスポットライトアイコンが現れ、右クリックすることで現在使われている壁紙画像に関する詳細情報を「フライアウト」と呼ばれるポップアップで表示してくれる。また、アイコンをダブルクリックすると、Edgeが起動してBingのランディングページが表示される。
現在、Microsoftはこのスポットライト機能のUXの改善に取り組んでいるという。Build 22635.4145では、アイコンをクリックした際のフライアウトが簡素化され、代わりに2種類の「ホットスポット」と呼ばれるUIが表示されるようになった。
ホットスポットの一つは、マウスをホバーすると壁紙画像の追加情報が表示されるというもの。これによって、わざわざBingを開かなくても詳細な情報にアクセス可能になる。もう一つのホットスポットはデスクトップの左上にドットとして表示され、クリックするとEdgeでBingのランディングページが表示される。
その他の新機能
Build 22635.4145では、ホットスポットに加えて、以下の機能改善も行われている。
- [設定] > [Bluetooth とデバイス] > [マウス] で「ポインターの精度を高める」の有効/無効を設定できるようになった
- [設定] > [Bluetooth とデバイス] > [マウス] でマウスのスクロール方向を変更できるようになった
- [設定] > [Bluetooth とデバイス] > [タッチ] で画面の左端または右端のタッチ ジェスチャーの有効/無効を設定できるようになった
- Windows の共有ウィンドウからメモ帳やNotepadやClipchampに直接コンテンツを共有できるようになった
マウスやタッチの設定はこれまではコントロールパネルで行うことができたが、設定アプリでも可能になった形だ。この変更は将来的にコントロールパネルを非推奨化する計画に関連していると考えられる(関連記事:https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240823-3010705/)。
これらの修正はベータチャネルに参加した上で、Windows Updateで「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」の設定をオンにしておくことで段階的に配信される。この設定をオフにしている場合は、リリースの準備が整うまで新機能は配信されない。
Build 22635.4145には、上記の他にも多くの既知の問題の修正が含まれている。