東芝インフラシステムズは8月30日、第10世代Intel Xeonプロセッサ「W-1270TE」(2.0GHz/8コア)を採用したデスクトップ型産業用コンピュータの新製品「FA3100TX model 800」を発売した。
同製品は、最大32GBのDDR4 SDRAM(最小8GB)に対応。シングルビットエラーの検出・訂正を行うECC機能によるシステムの安定稼働を可能としたほか、ストレージについても従来比2倍の容量となる4TB(SATAインタフェース接続の3.5インチHDD/2.5インチSSDを最大3台本体に実装可能)を採用するなど、産業用コンピュータながらデータ活用の高度化にも対応することを可能としている。
また、フロントパネルにキーロックを設けることで、ストレージの物理的な盗難防止、USBポートからのUSBメモリなどによるデータの盗難防止、POWERボタンやリセットボタンの不用意な操作防止を可能としたほか、本体の盗難防止や本体内部へのアクセスを遮断するため、ワイヤーロックを取り付けるためのセキュリティロックスロットも標準搭載。さらに、RS-232Cインタフェースを2ポート標準搭載しているほか、拡張スロットについても、PCIeを3スロットに加え、PCIも4スロット搭載しているため、レガシーハードウェアもこれまで同様に活用することが可能。加えて、対応OSとしてもバージョン固定の長期サポートOSであるWindows 10 IoT Enterpriseをはじめ、Windows Server IoT、MIRACLE LINUXをサポートしており、システムの長期運用を可能としている。
このほか、販売開始から5年後の2029年8月まで、同一機種の製品供給を行うとしているほか、2029年8月の販売終了後も、継続して2036年8月までの7年間にわたって保守サービスを行うとしている。さらに有償オプションとして、保守対応期間の3年延長による2039年8月までの最大10年間の保守サービスも提供するとしている。
なお、同社では、こうした長期供給・長期保守などの特徴を武器に、各種産業用分野や社会インフラシステム、産業用組み込み装置など、幅広い分野での安定した運用に貢献していきたいとしている。