NTTタウンページとよつ葉生活協同組合(よつ葉生協)は9月2日、組合員向けの通知を従来の書類発送からNTTタウンページのSMS配信サービスに切り替えることでDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進し、組合員の利便性の向上と資源・書類発送費用などの削減に向けて連携することを発表した。
取り組みの概要
よつ葉生協では従来、出資配当金や請求情報の通知などを圧着ハガキなどで組合員へ書類発送していたが、発送から受領まで一定の日数を要するという郵便事情やSDGs(持続可能な開発目標)における紙資源削減の必要性、郵便料金の値上げからNTTタウンページが提供するSMS配信サービス「Digital Lead for DX SMSソリューション(SMSソリューション)」へ切り替え、書類発送業務の効率化とDX化を図ったという。
まず従来の郵送による書類発送では最大で5日かかっていた書類到着までのリードタイムがなくなり、組合員は外出先でも即時に通知を受け取ることが可能となる。SMS配信では、組合員自身が事前に設定した開封パスワードを使用してSMS受信時に本人認証を行うため、情報が確実に本人に届く仕組みが整っている。
さらに、同サービスの導入により、よつ葉生協における費用および職員の稼働も削減され、書類発送にかかる費用については従来の方法に比べて約30%のコスト削減が見込まれるという。加えて、2024年10月には郵便料金が値上げされるため、実質40%の書類発送費用の削減効果が期待できるとのことだ。
また、書類発送業務で発生していた印刷から封入・封緘・投函までの作業は不要となり、職員の業務稼働が削減されるほか、SMSソリューションのトラッキング機能による組合員のSMS開封状況の把握により、受取確認・再送対応の稼働削減にもつながるという。これらの利点を踏まえた上で、よつ葉生協は2024年9月上旬を目処にこの新しいサービスの導入を予定しているとのことだ。