スペースデータは9月2日、同社が掲げる「オープン・スペースコロニー構想」の実現に向け、元 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙飛行士の山崎直子氏がアドバイザーに就任したことを発表した。
オープンな国際的共創で宇宙開発の発展を目指すスペースデータ
あらゆる産業の宇宙展開が進むことによる産業変革「SX(スペース・トランスフォーメーション)」の推進をミッションとするスペースデータは、さまざまな事業者の宇宙事業参入を可能とするオープンプラットフォーム「宇宙OSプラットフォーム」の開発を目指し、宇宙技術とデジタル技術を融合した新たな宇宙機の全体設計および開発・利用に取り組んでいるという。
そして同社は、開発された宇宙OSプラットフォームをオープンアーキテクチャとして全世界に公開することで、あらゆるプレイヤーが協調してスペースコロニーの開発を進めることを可能にする“オープン・スペースコロニー構想”を掲げている。
巨大な構造物であるスペースコロニーは、1社のみで建設・運用を行うのは不可能な規模であるものの、技術をオープン化し非中央集権的なプロジェクトとして推進することで、国際的に共創しながら実現していくことが可能になるとするスペースデータ。同構想によって宇宙開発をオープンかつ身近にすることで、単独ではなし得ないスケール・スピードでの進化を実現させるとする。
山崎氏の豊富な知見や協力により構想実現への取り組みを加速
そして今回同社は、JAXAの宇宙飛行士としての2010年より国際宇宙ステーション(ISS)組み立て補給ミッション「STS-131」に従事した経験を活かし、2011年のJAXA退職後もさまざまな機関・団体で宇宙産業の発展に尽力する山崎直子氏の参画を発表。オープン・スペースコロニー構想の取り組みに助言を行うとともに、国際機関を含むさまざまな関係者との連携において協力を得ることで、構想実現に向けた取り組みを加速していくとした。
なお今回の発表に際し山崎氏は、「宇宙と地球をオープンに繋ぎ、皆がアクセスできるようにするスペースデータの取り組みに共感し、さまざまな機関と協力しながら、共に未来への可能性を広げていきたい」とコメントを残している。