セールスフォース・ジャパンは8月29日、Salesforceに統合されたTableau Pulseである「Pulse for Salesforce」を米国Salesforceが8月16日(米国時間)に発表したことを伝えた。
利用には少なくとも1つのCreatorライセンスの購入が必要で、購入するライセンスの合計数はSales Cloudのライセンス数を超えることはできない。2025年1月末までに日本語での提供を開始予定で、価格はCreatorライセンスが月額1万8000円、Viewerライセンスが月額6000円。
製品の概要
同製品は、Einstein 1 Platformを基盤とした生成AIを搭載し、業務フローにインテリジェンスを直接組み込むことを目指している。これによりCRMユーザーは、パーソナライズされたメトリクスやAIによるインサイトをTableau Pulseから直接得ることが可能となる。
これまで営業チームは情報を得るためには、インサイトの検索やアナリストへの依頼が必要であったが、Pulse for Salesforceではインサイトやトレンド、さらには生成AIによるQ&Aが直接CRMユーザーに直接提供される。
営業チームは、PulseのAIが生成した主要トレンドのサマリーをSales Cloud内で簡単に入手でき、Pulseの簡潔なインサイト・エクスペリエンスを活用して成約率や総売上などの指標を容易に把握できるという。
Pulse for Salesforceを利用することで営業リーダーは、Salesforceのホームページ上でチームの成約率のトレンドを簡単に確認し、サポートが必要なメンバーを特定可能。営業担当者も四半期のコンバージョン率を把握し、Pulseに自然言語で質問することで業界別の傾向などさらに詳しく分析することができ、適切な業務に集中できるとしている。
最終的に、Pulse for SalesforceはCRMの生産性向上、顧客関係の改善、そしてビジネス価値の創出を支援する。また、Einstein 1 Platformにネイティブに組み込まれた安全なAIアーキテクチャであるEinstein Trust Layerを活用しているため、顧客データは安全かつ確実に保護され、生成AIの利便性を安心して利用できるという。
Pulse for Salesforceは現在、すべてのSales Cloudユーザーに1つのバンドル提供されており、2025年1月末までに日本語での提供を開始予定。