エクサウィザーズと東北電力は8月27日、AIを利活用したサービスによる社会課題解決に向けた協業を開始することを発表した。東北電力が持つデータや顧客基盤などの事業アセットと、エクサウィザーズのAI領域のサービス企画とDX(デジタルトランスフォーメーション)人材の育成ノウハウなどを相互に活用して、新事業の実現や社会課題の解決に取り組む。

  • エクサウィザーズと東北電力が業務提携を開始する

    エクサウィザーズと東北電力が業務提携を開始する

エクサウィザーズは「AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する」をミッションに掲げ、AIのアルゴリズムやユースケースなどを蓄積したプラットフォーム「exaBase」を基盤としたさまざまなサービスを開発している。

また、課題を特定し伴走するAIコンサルタントや顧客の事業領域を理解するドメイン専門家、AIやITのエンジニアを強みとしており、新事業開発やエネルギー業界での経験と知見を保有しているという。

これまで、法人向けChatGPTサービス「exaBase 生成AI」や、AI・DXのソフトウェアを柔軟に創出できる開発環境「exaBase Studio」を適用した検証、それらの活用に向けた利用者研修やアイデアソンなどにより、東北電力のDX推進を支援してきた。

東北電力は「地域社会との共栄」を経営理念に掲げ、2030年代のありたい姿として「地域の一員として電気・エネルギーを中心とした事業展開を通じて社会を支える使命を果たすことで、地域・お客さまとともに価値を共創し続ける」を示している。

これを支える変革のドライバーの一つとして、グループ全体でのデジタル技術の活用やプラットフォームの構築推進を掲げており、AIやスマートデバイスによる設備管理やデータ事業などの新たなビジネスをDXで加速していくこととしている。

両社は東北電力が有する各種データや顧客基盤などの事業アセットと、エクサウィザーズが有するデジタル・AI領域における技術力、事業開発力、人材育成ノウハウ、ドメイン知見を相互に持ち寄り、東北6県および新潟県の企業や団体などが抱える人材不足をはじめとする課題解決に向けた新規事業について、検討を進める予定。また、東北電力はエクサウィザーズのDX人材育成ノウハウやAI関連のサービス群を活用し、エネルギー事業の新たな事業価値創出に取り組む。