TISとサイダスは8月23日、サイダスの人材データプラットフォーム「CYDAS」と、TISが提供する「キャリア支援AIサービス」の連携を開始したことを発表した。
連携の概要
近年、少子高齢化や働き手の価値観の変化などに伴い、従業員1人ひとりのキャリア開発の重要性が高まっているものの、自身のキャリアを明確にするための時間やリソースの確保が難しく、1on1が業務の進捗管理に終わることも多いという課題がある。
これらの課題を解決するため、TISとサイダスは「キャリア支援AIサービス」とタレントマネジメントシステム「CYDAS」は連携を開始した。
キャリア支援AIサービスは、AIキャラクターが従業員に興味関心や得意分野、大切にしたい価値観などさまざまな質問を投げかけることで、個々の「本当にやりたいこと」を明確にするサービス。
キャリア開発に必要な人材情報を一元化できるタレントマネジメントシステムであるCYDASと連携することにより、キャリア支援AIサービスで明確になったビジョンが個人のプロフィールに反映され、従業員と上司は統合された人材情報を活用して、現状と理想のギャップを把握しながら効果的な1on1を行うことができるようになる。
従業員を対象に試験運用
今回の連携開始に際し、TISとサイダスは、キャリア支援AIサービスの試験運用を両社の従業員を対象に実施した。
サイダスは、CYDASのアンケート機能を使って従業員の意見を収集し、「普段はなかなか考えない本当にやりたいことや価値観に向き合うことができた」「1on1やキャリア開発には上司側の知識も求められるため、AIキャラクターが代わりに聞いてくれるのは的外れにならず良いと思った」「ポジティブな声かけがあるおかげで、褒めてもらえているような感覚があった」などのフィードバックを得たという。
両社は今後もAIを活用した機能連携を強化し、キャリア開発支援や人事戦略策定に役立つソリューションの提供を目指す。