チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは8月23日、生成AIの安全な導入、データ保護、脅威の防止をどこからでも可能にするCheck Point Harmonyスイートの新機能を、米国時間の8月6日に発表したことを公表した。

  • Harmony DLPの管理ダッシュボー

    Harmony DLPの管理ダッシュボード

新しい生成AIセキュリティソリューションは、ビジネスデータや企業コンプライアンスのリスクに対処しつつ、生成AIアプリケーションの安全な導入を支援する。標準的なデータ保護ソリューションとは異なり、生成AIベースのデータ分類によりデータ漏えいを防止する。

これにより組織は、ChatGPTやGeminiなど組織が把握しないまま組織内で使用されているシャドー生成AIツールの発見、マーケティング、コーディング、データ分析など生成AIの主なユースケースを確認、リスクの高いアプリケーションの特定とリスク緩和の優先順位付け、生成AIを活用したデータ分析によるデータ損失の防止、そしてエンタープライズグレードのモニタリングと可視化でレギュレーションに対応する。

また、チェック・ポイントの新しいクラウドサービス「Harmony Data Loss Prevention(DLP)」も早期試用版の提供を開始している。同サービスは、Harmony Endpoint、Harmony Browse、Harmony SASEを通じて次世代のデータ損失防止を実現し、生成AIを活用した詳細な可視化とコントロールを提供する。

新しいHarmony DLPは、700以上のあらかじめ定義されたデータタイプやカスタムのデータタイプ、Microsoftタグ、OCRによって識別された画像内の機密データを認識するほかmリアルタイムのポリシー実施によるコピー&ペーストの制限、ダウンロードしたファイルをスキャンして脅威を防止、アップロードファイルを検査してデータ保護ポリシーを実施、企業の安全な生成AIアプリケーション導入をサポートによってハイブリッドな組織を強化する。

  • DLPにおける生成AIを用いたデータ分類の例

    DLPにおける生成AIを用いたデータ分類の例

さらに、Infinity ThreatCloud AIはグローバルでの脅威防止を強化し、最新の脅威情報を2秒以内に世界中に共有してどこで発見された攻撃でも即座に他の地域でブロックが可能になる。また、ThreatCloud AIは99.8%のマルウェア捕捉率を誇り、複雑な攻撃や脅威キャンペーンを特定するための新しいエンジンで強化されている。既知の悪意あるアーティファクトとの関連性を確認して新たな脅威の発生を防ぐほか、AIベースの自然言語処理(NLP)を使用したURL分類や悪意あるウェブサイトの通信を防止するC2 & MDN通信の防止機能、ディープラーニングによるフィッシングキャンペーン防止も提供している。

また、最新のAIと生成AIを搭載した新しいソリューションをリリースし、同社はHarmonyスイートを利用する企業向けにセキュリティを強化。Check Point Harmonyスイートは、ネットワーク、デバイス、ウェブアプリケーション全体で、リモートやハイブリッドワークフォースに360度の脅威防止を提供。生成AIの安全な導入や次世代のデータ保護に加え、AI Copilot、AI Cloud Protect、ThreatCloud AIなど、AIを活用したサイバーセキュリティポートフォリオを提供している。