CO2排出量の削減につなげるクラウドサービスを手がけるアスエネは8月23日、海外現地法人であるAsuene APAC(本社:シンガポール)は、タイでESGコンサルティングなどを行うGreen Frog Innovationとの業務提携を発表した。両社は、タイの現地企業を中心にCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」と脱炭素ソリューションの提供を行い、APAC企業の脱炭素・サステナブル経営を支援する。
業務提携の背景
東南アジアをはじめとするAPACにおいては企業の脱炭素化への関心が高まっており、CO2排出量の見える化ならびに削減のニーズが急増している。タイは気候変動対策への取り組み意欲が高く、京都議定書において温室効果ガスの削減義務が課せられていないにもかかわらず、タイ温室効果ガス管理機構(TGO)を設置して温室効果ガス削減に向けたアクションプランの策定などをスタートさせている。
また、タイには企業の生産や輸出の拠点が集積し、EU(欧州連合)向けに取引する事業者も多く、EUの炭素国境調整メカニズム(CBAM)への対応を迫られている企業もあるという。2021年度以降の年次報告書(One Report)においては、ESG(環境、社会、ガバナンス)情報の開示が義務付けられている。
今回、タイにおける企業の脱炭素化の推し進めるGreen Frog Innovationとアスエネが業務提携を行うことで、タイならびにAPAC企業の脱炭素経営を支援する。
業務提携の内容
アスエネのクラウドサービスである「ASUENE」は、企業・自治体を対象に、GHGプロトコルにおけるScope1~3のサプライチェーン全体のCO2排出量見える化・削減・報告とSX(Sustainability Transformation)コンサルティングを行っている。
同サービスの強みである脱炭素のワンストップソリューションにより、企業の脱炭素経営推進に向けた包括的なサービスを提供している。
Green Frog Innovationは、戦略的ビジネス・アドバイザリー、ESGコンサルティング、気候変動技術ソリューションへの接続をタイ企業に提供している。今回の提携により、顧客紹介における業務提携契約を行うことで、両社が協業し、APACの企業のネットゼロ達成に向けた支援を行う考えだ。