読者の皆さんは「DevRel(Developer Relations)」という言葉を知っているだろうか。
DevRelは、自社製品・サービスと開発者の良好な関係性を築くためのマーケティング・技術ブランディングの手法を指す。近年では、大手企業を中心に幅広いIT企業に部署やチームとして設置されており、開発者に対する情報発信などのさまざまな施策を通じてエンジニアの活躍をバックアップする仕事が行われている。
本稿では、ZOZO 技術本部 技術戦略部 DevRelブロック ブロック長である諸星一行氏に、ZOZOにおけるDevRelの仕事内容やDevRelが求められている理由などを聞いた。
「DevRel」って、なに?
DevRelという言葉は、元々は海外で生まれた言葉で、エンジニア向けのプロダクトを販売している企業が、プロダクトを使用するエンジニアに製品のことをきちんと伝えるための「橋渡し」のような役割として設置しているという。近年では「デベロッパーアドボケイト」や「テクノロジーエバンジェリスト」といった呼び方で呼ばれることもあり、注目を集めている。
一方で、日本では海外よりもDevRelの役割が拡張され、「技術広報」「エンジニア採用広報」のような役割を担うケースも多くなっているという。