エクサウィザーズのグループ会社であるExa Enterprise AIは8月22日、法人向けChatGPTサービス「exaBase 生成AI」について、小売をはじめとした店舗を構える業界に特化した「exaBase 生成AI for 店舗」を9月から提供開始することを発表した。
exaBase 生成AIの概要
exaBase 生成AIは2023年6月の有料サービス開始以来、約550社で導入されているという。法人が生成AIを利用する際に課題となるセキュリティやコンプライアンス面に配慮しており、管理者側での利用状況の把握や禁止ワードの登録などに対応する。また、各ユーザーが生成AIの利用によってどの程度の生産性を向上させたのかを推定しており、グラフ形式で確認可能。
また、自社独自のデータを基にした生成AIの活用にも対応し、利用者や管理者が独自のファイルをアップロードした上で、その内容を基にして対話・生成が利用できる機能も備える。
同サービスは小売業界においても利用され、平均業務削減時間が月間約3万3000時間(約206人月)を実現しているそうだ。生み出した時間を付加価値の高い業務に充てるなど、生産性向上に寄与しており、これらの導入企業におけるユースケースやフィードバックをもとに、今回はexaBase 生成AI for 店舗の提供を開始する。
exaBase 生成AI for 店舗の特徴
マニュアルの内容確認やクレームへの対応、外国人への多言語対応など、業務効率の改善、顧客満足度の向上など店舗業務の改善に直結する具体的なプロンプトを提供する。今後もユーザーのフィードバックをもとに使えるプロンプトを開発し、有料にて提供予定。
入力したデータは学習データとしての利用が禁止であることに加え、入力データを国内で完結するなど、現場で安心して使用できるセキュリティ機能を搭載する。また、日本マイクロソフトとの連携により、GPT-4oの提供が可能。高精度かつ高速レスポンスなモデルにより生産性向上に寄与する。