Google Chromeチームは8月20日(米国時間)、「Chromium Blog: Seamlessly use your passwords and addresses in Chrome across all devices」において、Androidおよびデスクトップ版のChromeに新しいIDモデルを導入すると発表した。これは2023年10月にiOS版Chromeに導入された機能で、同期設定をしなくてもChromeにサインインするだけでさまざまなデータをデバイス間で共有できる機能とされる(参考:「Chromium Blog: A new way to seamlessly browse across devices with Chrome on iOS」)。
共有されるデータにはブックマーク、リーディングリスト、パスワード、支払い情報、住所、設定、閲覧履歴が含まれる。これらデータはGoogleアカウントに保存され、今後はChromeにサインインするだけでアクセス可能になる。
シームレスブラウジング
Googleはこの機能によりデバイス間の閲覧の継続、タブの送信ができると説明している。具体的には、通勤中およびオフィスそれぞれの環境において、自宅で開始したブラウジングをシームレスに継続できるようになる。なお、この機能はユーザーによる制御が可能で、Chromeのサインイン後にも履歴保存の選択などが可能とされる。
これはiOSのChromeにて導入済みの機能だが、iOS限定サポートではシームレス体験は困難だった。今後はAndroidおよびデスクトップ環境でも利用可能になる。対応環境が増えることで実際に多くのユーザーがシームレスブラウジングを体験できるようになるとみられている。