Zed Industriesは現地時間2024年8月20日、オープンソースのテキストエディター「Zed」にAI機能を追加した旨を公式ブログで発表した。Zedは2022年12月に開発終了したテキストエディター「Atom」の開発者が、文法から構文解析を自動生成するパーサー生成ライブラリーのTree-sitterや、GPU向け低レベルAPIのVulkanなど組み合わせた高速なテキストエディター。AI機能はAnthropicのClaude 3.5 Sonnetを搭載し、インラインおよびアシスタントパネルでコーディングを支援する。
アシスタントパネルは一般的なチャットインターフェイスではなく、LLM(大規模言語モデル)リクエスト全体を公開する領域。再利用可能なコードを利用するスニペットやファイルの内容、任意のHTTP URLから得た結果を挿入できる。インラインはテキスト本文にZedのCRDT(Conflict-Free Replicated Data Types)バッファーと、アシスタントパネルから得たコンテキストと連携してコードの入力支援を行う。今後はアシスタントパネルとコード間のギャップを埋めるワークフローや、コンテキストを効率的に作成するツールの実装を目指している。