Microsoftは8月15日にWindows 11の最新のInsider Previewビルドをリリースしたが、このたびそのリリースノートを更新して、設定アプリの「電源とバッテリー」セクションを大幅な改善についてアナウンスした。この改善は主にラップトップPCのユーザーを対象としたもので、パフォーマンスとバッテリー使用量のバランスをより詳細に管理できるようになる。

詳細は下記リリースノートの「Settings」セクションにまとめられている。

設定アプリの「電源とバッテリー」セクションを改善

MicrosoftがWindows InsiderプログラムのCanaryチャネル向けにリリースしたWindows Insider Preview Build 27686には、新しいWindows Sandbox Client Previewや、formatコマンドにおけるFAT32フォーマットの最大サイズの拡張、バッテリー寿命を向上させるための最適化、設定への仮想ハードディスク(VHD/VHDx)の切断ボタンの追加などといった改善が含まれている(参考記事:Windows 11でFAT32のパーティションサイズの上限が2TBに拡大 | TECH+(テックプラス))。

当初のアナウンスでは、設定アプリの電源オプションについては触れられていなかったが、Microsoftは8月16日にリリースノートを更新し、設定アプリの [システム] > [電源とバッテリー] セクションを改善したという情報を追加した。新たに追加されたオプションでは、PCが電源に接続されているか、バッテリー電源で動作しているかに応じて、異なる電源設定を適用できるようになっている。

  • 電源接続時とバッテリー駆動時で個別に電源オプションを指定できる 出典:Windows Insider Blog

    電源接続時とバッテリー駆動時で個別に電源オプションを指定できる 出典:Windows Insider Blog

例えば、PCが電源に接続されているときはWindowsをフルパワーで実行し、バッテリーで動作しているときには自動的に電力消費を抑えるモードに切り替えるといった設定が可能になる。Microsoftはこのセクションに対して「改善を加え始めている」と説明しているため、今後さらなる変更や機能追加が行われる可能性もある。

リリースノートにはその他にも、HDRに関する設定オプションが追加されたことも伝えられている。設定アプリの [システム] > [ディスプレイ] > [HRD] セクションでは、HDRがオフの場合でもHDRビデオストリーミングを許可できるオプションが追加されたという。

Microsoftは、これらの改善はCanaryチャネルのユーザーに対して段階的に展開されると説明している。したがって、Canaryチャネルに参加していても利用できるようになるまではしばらく時間がかかるかもしれない。