富士通セミコンダクターメモリソリューション(FSM)は、2025年1月1日付で社名を「RAMXEED(ラムシード)」に変更することを発表した。

富士通セミコンダクターから分社する形で2020年3月に設立されたFSMは、高性能・高品質のFeRAM(強誘電体メモリ)を中心としたメモリ製品やソリューションを提供してきた。FeRAMについては、富士通の半導体部門が1999年から量産を開始して以来長い歴史を重ねており、ICカードやRFIDタグ、電力メーター、産業機器など幅広い用途に採用されているとする。

また同社は、次世代のメモリ製品として、データ読み出し時の電力が小さいため小型ウェアラブルデバイスに適したReRAM(抵抗変化型メモリ)の量産を開始。さらに、カーボンナノチューブを使用した不揮発性メモリ(NRAM)の開発も進めているという。

そして今回、2025年より社名をRAMXEEDに変更することを発表。“RAM”の技術を基軸に、無限の可能性を追い求め、競争しながら成長し続ける会社を目指し名付けられたとのことだ。また“XEED”については、同音で種を意味する「SEED」や成功を意味する「SUCCEED」、超えるという意味のEXCEEDにちなみ、無限の可能性と共創を表すため“X”が盛り込まれた。

また新たなロゴは、Xの文字を境にブラックとマゼンタで彩られたデザイン。マゼンタは、独自技術をコアに「ニッチトップ」を目指す決意を表すため、同社のシンボルカラーとして採用された。そしてブランドスローガンには「Qur Memory, Your Future.」を設定。これまで培ってきたメモリの技術を用い、すべての人の夢ある未来を実現していくとしている。

  • 「RAMXEED」の企業ロゴ

    新社名「RAMXEED」の企業ロゴ(出所:FSM)

なお、社名の変更に伴う住所と電話番号の変更はないとのこと。社名変更後も、FeRAM/ReRAMを中心とする半導体メモリ製品とサービスを引き続き提供するとともに、新しい価値や最適なサービスを創造していくとする。