大日本印刷(DNP)は8月20日、家庭用電化製品や生活雑貨、家具などのインテリア製品向けに木目・石目などのオリジナル意匠データを制作し、データの使用権販売を開始することを発表した。意匠データを提供する製品の仕様や点数などにより個別の見積が必要となる。
意匠データは約5万点
同社は建装材用の意匠データを約5万点保有しているという。また、ミラノデザインウィークをはじめとした展示会や、住宅・オフィス・ホテル・商業施設などの内外装デザインの調査を継続的に実施し、生活シーンに合うデザインのトレンド分析も実施しているという。さまざまな空間に独自の視点を生かした最適な意匠データを提供するとしている。
製品の特徴やターゲットのニーズに合わせて最適化
提供する意匠データは木目・石目の絵柄パターンが繰り返す間隔(ピッチ)や色調、色合いのデザイン、対象製品の大きさと形状に合わせたデータサイズ、木目・石目が途切れずに続くエンドレス処理など、さまざまな調整を実施。
床材やドア、外装材など、空間を構成する各部位に性能とデザインを最適化した建装材を作り続けてきたノウハウを生かして、対象製品の特徴やターゲットユーザーのニーズにマッチした意匠データを提供するとのことだ。
製品の魅力をより際立たせる開発ストーリー
メーカーが販売する対象製品の特徴やターゲットユーザーに基づき、DNPが製品を購入し利用する典型的なユーザー像である「ペルソナ」を設定。そのペルソナのライフスタイルや好みのデザイントレンドを想定し、相応しいインテリア空間に適した各種製品の色や柄を提案する。メーカーが想定するターゲットユーザーが魅力的に感じるような説得力のある意匠開発のストーリーを意匠デザインと共に提供する。