電通は8月19日、1月に発表した次世代マーケティングモデル「Marketing For Growth」をBtoB領域にも展開し、「Marketing For Growth B2B」としてサービス提供を開始した。

同サービスではインテントデータやAIを活用して、顧客企業の国内外の事業展開において高いマーケティング投資対効果(mROI)の実現を目指す。

  • 「Marketing For Growth B2B」ロゴ・概念図

    「Marketing For Growth B2B」ロゴ・概念図

サービスの概要

Marketing For Growth B2Bでは、より詳細なターゲティングが求められるBtoB領域において、近年注目の高まるインテントデータを用いたマーケティング支援や、Cookieに依存しない環境での対応強化支援を実施する。

国内市場におけるABX(アカウント・ベースド・エクスペリエンス)支援として、電通独自のインテントデータをベースに外部データと掛け合わせて精度の高いターゲティングを実現し、Cookieに依存しない環境においても、そのターゲティング精度を維持することで将来的にも効率的なリーチを可能にするという。

  • 国内市場におけるABX支援イメージ

    国内市場におけるABX支援イメージ

グローバル市場におけるABX支援

また、グローバル市場におけるABX支援については、電通グループは「Merkle B2B」とともにマーケティング、IT、営業の統合をグローバルに進めており、データ活用による成長を目指す企業を支援している。

現在、欧米やアジアの「dentsu B2B グローバル・プラクティス」チームと連携し、BX(ビジネストランスフォーメーション)、クリエイティブ、メディア、CXM(顧客体験管理)、コマース、データテクノロジーなどのサービスを統合して日本企業の海外市場での成長を促進しており、特に米国市場では「Merkury」プラットフォームを使い、精度の高いターゲティングでマーケティング支援を強化しているという。

  • グローバル市場におけるABX支援イメージ(例:米国)

    グローバル市場におけるABX支援イメージ(例:米国)

また、電通グループは、BtoBマーケティングトレンドに対応し、国内電通グループ横断組織である「電通B2Bイニシアティブ」やグローバル市場での「dentsu B2Bグローバル・プラクティス」チームを中心に、BtoBビジネスの課題解決に特化した専門コンサルタントが、国内外でAIソリューションを活用して顧客企業のマーケティング活動を支援する。

具体的には、BtoB事業の成長に向けた戦略立案や組織構築から、AIを活用したコンテンツ生成やメディアプランニングまで、専門知識とAI技術を駆使して幅広い意思決定の支援を展開していく考えだ。