Sansanは8月15日、インボイス管理サービス「Bill One」において全国の20~50代の会社員1000人を対象に「経費精算業務に関する実態調査」を実施したことを明らかにした。
立替経費は「精算処理が面倒」「領収書の管理が面倒」
調査は、7月12日~同17日に実施し、オンライン上でアンケートを行った。立替経費に課題を感じているか聞いたところ、72.8%が「課題を感じている」と回答し、理由を聞いたところ、最も多かったのが「精算処理が面倒」(33.9%)、次いで「領収書の管理が面倒」(31.4%)となった。
続けて「精算処理が面倒」と回答した人に対し、具体的に面倒だと感じる処理を聞いたところ「システム上で手入力する」(46.6%)が最も多く、次いで「システム上で領収書やレシートをアップロードする」(41.3%)、「領収書やレシートに上長の承認印をもらう」(33.3%)となった。
また、立替経費の精算業務が、通常業務の妨げになっているかを尋ねたところ、46.2%が「通常業務の妨げになっている」と回答し、年代別にみると20代が62.0%と最も高くなっており、年代が上がるごとに割合が減少している。
毎月の業務における立替業務の件数が、年代別でみると20代の平均28.4件が最も高くなっているため、通常業務における負荷の割合が高いことが伺えるという。
経費を自腹で支払ったこと「経験がある」は50%超
さらに、経費を立て替えたものの、精算申請をせずに自腹で経費を支払った経験があるか聞いたところ、52.2%が「経験がある」と回答した。
自腹を経験したことがある人を対象に、その理由を聞いたところ最も多かったのは「精算処理が面倒だから申請しなかった」(40.8%)、次いで「精算処理を忘れていた」(33.9%)、「領収書を紛失した」(31.2%)と続いた。
一方、自社において、社員が経費を不正利用した噂を見聞きしたことがあるか聞いたところ、37.1%が「見聞きしたことがある」と回答。
具体的には「私的利用の接待費を、会社費用として申請」(50代/製造業)、「金券ショップで新幹線チケットを買って、定価分を請求」(40代/金融業)、「オフィスチェア買い替え2脚と申請して、実は家のソファを買っていた」(40代/製造業)といった回答が寄せらたという。