中国のプラズマエッチング装置メーカーAMEC(Advanced Micro-Fabrication Equipment Inc. China、中微公司)が8月2日、上海市内の臨港(Linbang)地区に新しい事業所であるLingang Baseが竣工したことを記念して式典を開催したことを同社のLinkedInにて明らかにした。新拠点の敷地面積は157エーカー(63万5000m2)で、延床面積18万m2の研究施設のほか、クリーンルーム、装置製造施設、倉庫などの建物群が一区画に集結した巨大な施設で、式典は、この新拠点の落成ならびに同社創立20周年を記念する形で開催され、大勢の招待客が参加したという。
AMECは、2004年に米Applied Materials(AMAT)に勤務していた中国人技術者や米国人投資家らによって設立された上海に本拠を置く上場企業で、これまで20年間にわたって65nm以降、5nmプロセスまで対応するプラズマエッチング装置やGaNベースのLED量産用MOCVD装置などの半導体製造装置の開発と製造に取り組んできた。近年は、CVDおよびSiCエピタキシー向けの製造装置にも参入している。
2023年には62.6億元を売り上げるなど、中国を代表する半導体製造装置企業に成長しており、2550件以上の特許も所有しているという。なお、現在、中国に加えて、台湾、シンガポール、韓国、日本、北米地域にも拠点を有しており全世界で合計1700人以上の従業員を抱え、その内11%が海外の従業員だという。