メタップスホールディングスは8月8日、ITインフラ監視サービス「srest(スレスト)」について、コストインサイト機能を提供開始することを発表した。この機能は、AWS(Amazon Web Services)サービスのコストをプロダクト(アカウント)横断で可視化し、リアルタイムに費用の推移を把握することでコスト上昇の早期検知を支援する。

  • srest画面例

    srest画面例

ITインフラ監視サービス「srest」

イベントログを一元監視可能なツールであるsrestは、AWSやその運用に必要な複数の監視SaaS(Software as a Service)データを横断して監視可能なダッシュボードを提供する。クラウドインフラ領域のエンジニア不足が深刻化する中、Webサービスを安定して運用するための監視業務を効率化し、異常の早期発見を支援する。

コストインサイト機能を追加

AWSは仮想サーバ「Amazon EC2」やマネージドデータベース「Amazon RDS」など、複数のサービスを展開している。今回追加したコストインサイト機能では、AWS全体だけでなく各サービス単位でのコストを可視化する。

複数のプロダクトを展開する企業ではプロダクトごとにAWSアカウントを作成しており、コスト確認の際には都度アカウントの切り替えが必要とされる。同機能ではプロダクトを横断してコストを可視化できるため、会社全体で利用しているAWSのコストを把握可能。

月ごとまたは日ごとのコスト推移や、先週比、先月比などの比較も可能。AWSが提供するコスト分析ツール「Cost Explorer」に対し、srestでは複数プロダクトのコストをシンプルに比較できる点を重視したとのことだ。

  • AWSのサービス単位でコストを可視化

    AWSのサービス単位でコストを可視化