FIXERはこのほど、日本企業の社員を対象に実施した生成AIに関するアンケート調査の結果を公表した。この調査は全国の従業員300人以上の企業の社員を対象としており、1000件の有効回答を得た。

生成AIの効果実感には回答制度向上が望まれる

アンケートで「生成AIを利用しているか」を聞くと、「私用でも業務でも利用している」と回答した人は6%だった。「業務では利用しているが私用では利用していない」は9.1%、「私用では利用しているが業務では利用していない」は8.5%だった。「私用でも業務でも利用していない」は76.4%。その他の何らかの形で利用している人は23.6%だった。 

生成AIを「私用では利用しているが業務では利用していない」と回答した人に対して、その理由を聞くと、最も多かった回答は「特に必要としていない」で61.2%に達した。「どんな業務に使えば良いかわからない」、および「生成AIサービスの利用方法がわからない」との回答が共に13.1%だった。「業務での利用を禁止されている」は9%だった。

「今後どのような機能や条件があれば効果を実感できるか」と聞いたところ、「回答の生成精度の向上」が40.7%と最も多くの回答を集めた。「利用する生成AIサービスの詳細なマニュアルの配布」が21.3%、「提供元による活用方法をレクチャーするセミナーの実施」が19.4%だった。「プロンプト作成の支援機能」は11.1%だった。

約7割の人が生成AIで作業効率の向上を実感

生成AIを利用している人に「作業効率の向上を実感したか」と聞いたところ、「大いに実感した」と回答した人は21.2%だった。「ある程度実感した」との回答は47%で、合わせると約7割程度となる。

また、「労働時間の削減について効果を実感したか」と質問すると、「大いに実感した」は22.5%、「ある程度実感した」は40.4%であり、効果を実感した人の割合は合計で6割ほどにのぼった。

生成AIを利用したことで「コミュニケーションにあてる時間が増えたか」については「大いに実感した」が16.6%、「ある程度実感した」が29.1%だった。生成AIを利用したことで「専門外のことに挑戦できるようになった」は「大いに実感した」が19.2%、「ある程度実感した」が25.8%だった。