ブレインパッドは8月1日、CDP(Customer Data Platform:顧客データ基盤)「Rtoaster(アールトースター)」のレコメンドエンジン「Rtoaster action+ (アクション・プラス)」のルール設定をAIで自動生成する機能「AIルールエディター」を実装、α版とし一部ユーザーに限定して提供することを発表した。今後全ユーザーに順次提供を拡大していくという。
複雑なレコメンドルール設定を生成AIで自動生成する「AIルールエディター」
「Rtoaster」は、Web上でパーソナルな接客サービスを行うためのデータ収集と統合、収集データをもとにしたコンテンツ、Push通知、メール配信などデジタルマーケティングにおける接客サービスの提供を行えるサービスで、顧客データを一元管理する「Rtoaster insight+」と収集された属性・行動・嗜好性などのデータから顧客一人に絞った最適な顧客体験を提供するレコメンドエンジン「Rtoaster action+」の2つ機能で構成される。今回「Rtoaster action+」で、複雑なレコメンドルール設定を生成AIにより自動生成する「AIルールエディター」がα版で提供された。
機能は求められる要件をプロンプトで入力、AIがそれをもとにスコアリングや属性データからレコメンドルールを生成する。たとえば、"新規登録ページのデザインAとデザインBを50%ずつ表示して5月にテストして、登録完了率の高い方を採用したい。期間が終了したらデザインAのみを表示。"で設定が行える。また、生成された設定の評価も行う他、設定精度向上のための効果的なプロンプト記述の提案も行う。
同社では、SPA(Single Page Application:ページ遷移なしの単一ページ内でアプリサービスを提供する)環境でのパーソナライズ機能強化のため「Rtoaster action+」で、タグマネージャー機能、ノーコード開発・運用機能などの実装をすでに発表している。今回更に「AIルールエディター」機能も追加発表、マーケティング機能の向上だけでなく日々業務負担が増えるマーケティング担当者の負荷を軽減する機能強化にも力を入れる。