Intelが8月1日(米国時間)に2024年第2四半期(4〜6月期)の決算概要を発表した。それによると売上高は前年同期比1%減の128億3300万ドル、純損益は前年同期の14億8100万ドルの黒字から16億1000万ドルの赤字へと転落。2四半期連続の赤字計上となった。
事業部門別の業績を見ると、PC中心のクライアント・コンピューティンググループ(CCG)は前年同期比9%増の74億ドルと堅調だったものの、データセンター&AI(DCAI)の売上高が同3%減の30億ドル、ネットワーク&エッジ(NEX)も同1%減の13億ドルと若干、停滞する形となっている。また、Intel Foundryの業績が、売上高は同4%増の43億ドルと伸長したものの、営業損失が28億3000万ドルとなったとしている。
第3四半期の売上高見通しについて同社は125-135億ドルとしており、前年同期の売上高見通し(129億-139億ドル)と比べて低めの設定となっている。
コスト削減に向けた人員削減と配当停止を計画
同社は、事業体質の改善に向けて、全世界の拠点を対象に全従業員の15%となる1万5000人の人員削減と配当の停止などを進めることで100億ドルのコスト削減を図ることを計画している。同社のPat Gelsinger CEOは同日、全社員宛てこうしたコスト削減に取り組むことをメールにて通達したという。
なお、Gelsinger CEOは、「2024年第2四半期の業績は、主要な製品およびプロセス技術のマイルストーンを達成したが、満足できるものではなかった。2024年下半期の業績は、以前の予想よりも厳しいものとなっている。当社は、新しい運用モデルを活用して、運用および資本効率を改善し、IDM 2.0への変革を加速させる措置を講じていく。これらの措置と、2025年のIntel 18A採用製品の発売によるプロセス技術のリーダーシップの回復により、市場での自社の地位が強化され、収益性が向上し、株主価値が創出されるようにしたい」と述べている。