NECは8月1日、双日が採択された、国際協力機構(JICA)が実施する技術協力プロジェクト「ジャカルタ都市高速鉄道南北線の延伸プロジェクト第2期」において、通信システムおよび施設制御・データ収集システムの構築をインドの建設企業であるラーセン・アンド・トゥブロより受注したことを発表した。
取り組みの概要
インドネシアのジャカルタ首都特別州では、モータリゼーションが急速に進んだ結果、交通混雑による交通事故や深刻な大気汚染が社会問題となっている。公共交通機関の輸送能力の向上が喫緊の課題であり、近年、都市高速鉄道の整備が進められている。
ジャカルタ都市高速鉄道南北線の延伸プロジェクト第2期は、第1期で開通した16kmの路線(ルバック・ブルス・グラブ駅-ブンダランHI駅)を北へさらに約6km延伸(ブンダランHI駅-コタ駅間)し、全長約22km、ルバック・ブルス・グラブ駅-コタ駅間を約45分で結ぶ。同件は、JICAの有償資金協力として実施され、2030年に全面開通する予定となっている。
NECは、第1期と同様に延伸区間においても、通信システムおよび施設制御・データ収集システムを構築している。通信システムについては、電気通信リング基幹伝送ネットワークシステム(BTNS)、構内放送システム(PA)などを提供。また、施設制御・データ収集システムについては、鉄道運行に必要な施設の制御や管理、データ収集を行うシステムなどを提供する。
NECは、今後もデジタル技術を活用し、インドネシアの鉄道をはじめとする交通インフラの整備に積極的に取り組むことで、同国の発展および国民の利便性向上に貢献していきたい考え。