佐世保観光コンベンション協会、ゼンリン、十八親和銀行、フォルシア、丸紅ネットワークソリューションズは8月1日、5者共同で、佐世保を中心とした西九州地区の観光事業の活性化に向けたDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みをレベルアップすることを目的に、観光庁が公募した実証事業「全国の観光地・観光産業における観光DX推進に関するマーケティング強化モデル実証事業」に採択され、事業推進を担うコンソーシアム「海風の国DXマーケティングコンソーシアム」を7月5日に設立したことを発表した。
コンソーシアムの概要
今回の実証事業では、大型観光施設と周辺観光地の回遊効果を促すことを目的に観光サイトの充実と自らが観光商品の販売者になることにより、観光客のリアルな状況を把握し、適切なマーケティングプランを設計、実行していくため各分野の専門家を集めコンソーシアムの組成を行い、調査事業にてその実証を行う。
同コンソーシアムは、「佐世保を含む西九州に街歩きを促すDXマーケティング」実現をテーマとした、佐世保を含む西九州における観光回遊を促すべく、「海風の国広域予約プラットフォームの立ち上げと観光商品の販売」「STLOCAL(ゼンリンが展開する長崎の観光情報から観光・交通チケットの購入、利用ができる街歩きサービス)を軸に観光商品の充実と周辺観光施設との連携強化」「観光データの解析による有効かつ効果的な観光施策の立案」といった取り組みを実践する。
コンソーシアム設立の背景
今回の取り組みを通じて、従来、佐世保観光コンベンション協会が担っていた各観光施設の支援に加え、自らの販売機能の強化、多くの観光事業者の活動を紹介する観光素材の充実、西九州させぼ広域都市圏の多くの観光施設との協業によるプロモーションを通じ、多くの観光客へ佐世保の魅力を発信していく。
さらに観光客がどのような風景や体験を望んでいるのか、観光データを専門的に解析することで、さらに顧客満足度の高い観光地として成長していくための施策をコンソーシアムメンバーの知見を活用しながら展開していく方針。
今後は、コンソーシアムの趣旨である佐世保の観光情報の発信強化を進めるために、地元観光事業者の自主的な参加を募ると共に、主体的に魅力的な地域づくりを目指し、より多くの観光客に訪問してもらえるような自律的でサステナブルな観光コミュニティの実現を図る考えだ。