Googleは7月30日(米国時間)、「Google Workspace Updates: Gemini in the side panel of Google Drive introduces a new PDF viewing experience」において、Google DriveでPDFファイルを表示しながらGeminiサイドパネルを操作できるようになったと伝えた。Geminiサイドパネルを用いた新たなPDF表示エクスペリエンスが実現されており、ユーザーはGeminiによってPDFをより効率的に操作できるようになる。
Gemini機能を通じてDriveのPDF体験を一新
今回のアップデートで導入された機能はさまざまな種類のPDFファイルに対応している。スキャンされたPDF(紙の文書を写真に撮りPDFに変換したもの)、ネイティブPDF(コンピュータ上で作成されたPDF)、テキストの多いPDF(大量の文章が含まれる長いPDF)、表の多いPDF(複雑な表が含まれるPDF)など、あらゆる形式のPDFファイルで新機能は動作するという。
Geminiサイドパネルの新機能を活用することで、さまざまな操作が行えるようになった。例えば、長くて複雑なPDFを迅速に要約したり概要を把握したりできるようになる。また、PDFから特定の情報や洞察を見つけ出したり、元のPDFを利用して学習ガイドやメールの下書きなどの新しいコンテンツを作成したりすることも可能としている。加えて「@」を入力することで、PDFをGoogleドライブ内の他のファイルと結合可能とのこと。
この機能を利用するには、Google Workspaceの管理者はスマート機能とパーソナライゼーションをオンにする必要がある。ユーザーはGoogle DriveからPDFを開き、プロフィール写真の横にあるGeminiアイコンをクリックすることで利用できる。
この機能はGemini Business、Enterprise、Education、PremiumアドオンユーザーおよびGoogle One AI Premiumユーザーが対象で、Rapid Releaseを選択しているドメインでは2024年7月30日より段階的にロールアウトされ、Scheduled Releaseを選択しているドメインでは2024年8月12日より完全にロールアウトされる予定となっている。