エンバカデロ・テクノロジーズは7月30日、クロスプラットフォームのネイティブアプリケーション統合開発環境「Delphi 12 Community Edition」と「C++ Builder 12.1 Community Edition」の提供を開始した。Community Editionは、RAD Studio IDEを開発する同社がフリーランスの開発者や学生、スタートアップ企業など個人の開発者を対象に年間5,000USドル未満の売上等の条件で商用開発にも無償利用できるエディションで、4月に発表したDelphi 12.1 / C++Builder 12.1のProfessional版の全機能を利用できる。それぞれ専用Webページ(Delphi 12.1 / C++Builder 12.1)からダウンロードできる。
最新版となる12.1では、複数箇所で同じファイルの表示編集も可能な分割エディタビューをサポート。Google開発の2DグラフィックエンジンSkiaやマルチプラットフォーム対応のアプリケーションフレームワークFireMonkeyの強化を図るほか、コード補完のタイミングやツールチップ動作などを詳細にカスタマイズできるDelphi LSPの改善、C++ BuilderではClang 15コンパイラをベースとするWin64向けのC++コンパイラを搭載するなど広範に機能強化を図っている。詳細はRad Studio 12.1の新機能ページから確認できる。